血糖値と動脈硬化

糖尿病になると動脈硬化が進むことはよく知られています。
たとえば動脈の肥厚度で診断すると20?40歳代の糖尿病の方の血管は
健常者の50?70歳代のそれと同等といわれています。

 

しかしながら最近の研究で、経口ブドウ糖負荷試験での血糖が正常域を
越えながらも軽度上昇の範囲に留まる、いわゆる境界型においても、
その多数の方の血管が糖尿病の方と同程度に動脈硬化が進行していることが分かってきました。

 

このような方の背景を調べると、経口ブドウ糖負荷試験において2時間インスリン値が高い、
血圧が高い、軽度肥満があるといった共通の特徴があります。

 

一方、境界型であっても動脈硬化の進行が認められない方もいます。
そのような方の背景を調べると、インスリン値はむしろ低い、血圧が正常である、肥満がない、
中性脂肪が低いといった、共通の背景が認められます。

 

糖尿病性網膜症、腎不全といった恐ろしい糖尿病の合併症の基本原因は
動脈硬化の異常な進展にあり、放置しておくと心筋梗塞、脳梗塞といった
致死的な病気の発症にもつながります。

 

したがって血糖値が境界型に留まっているからといって甘く考えず、とくにインスリン値が高い、
血圧が高い、軽度肥満があるといった危険因子がある方は直ちに医師に相談し適切な
血糖コントロールを開始することが大切と考えられます。

 

血糖値が気になる方で上記の因子がある方は真剣に考える必要がありますね。

 

 

 

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